見るからに大きく歪んだ古民家の内部。この状態で層間変形角は約5.7度(10分の1)に達している。取り壊し予定の古民家を無理やり変形させた実験の模様だ。実験の実施主体は宮内建築(滋賀県草津市)、国土交通省国土技術政策総合研究所、立命館大学の三者。5月21日と22日の2日間に滋賀県湖南市で実施された。
この建物は宮内建築が建て替えを請け負った既存住宅。同社代表で棟梁の宮内寿和さんが、「取り壊し前に伝統建築の研究に役立てたい」と研究者に提唱して実験が実現した。宮内さんは「今回の震災では様々な課題を突き付けられた。本震の後に同じ規模の揺れを伴う余震が起きることなど、これまで想像もしていなかった。伝統構法に限らず、耐震設計を考え直すことが必要だ」と、技術研究の重要性を訴える。
実験では、建物外周の梁にH形鋼を取り付け、水平にジャッキで引っ張って、揺れで建物が大変形した状態を再現した。
建物は層間変形角1.9度(30分の1)の段階で70kNの加力に耐えた。これは構造計算に用いる角度における性能で、比較的高い値だ。さらに変形が進むほど木材がめり込み合って抵抗力が増した。10分の1という変形角は通常の在来木造なら倒壊しかねない角度だが、建物が倒壊する兆しはなかった。
特に耐力を発揮したように見えたのは、24cm角の大黒柱周辺の架構だ。太い柱に差し鴨居と梁が渡され、その間に土壁がある。土壁は10分の1という大変形でもクラックが入っただけだった。土壁は壊れなかったが、大黒柱が折れていた。「この土壁は厚さ10cmで、いつ塗られたものかは不明。これほど強度を発揮した理由は、研究者もよくわからないということだった。土壁の最終強度はこれまでの想定より強いのかも知れない」と宮内さんは話す。
宮内さんが注目したのは、主要構造部に隣接する下屋部分が想定以上に性能を発揮したことだ。壁は少ないが、一定間隔で柱があり、足固めと差し鴨居・梁があるため、構造として成立している。建築基準法の仕様規定は、壁のない部分を水平耐力要素として認めていないが、実際には一定の性能があったことが確認できた。
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