「また型枠大工に逃げられた」。ある大手ゼネコンの下請けとして職人の手配を任された宮城県内の建設会社の社長は肩を落とした。
なじみの型枠大工に示した単価は、材工込みで型枠1m2当たり4500円。2000円台前半が相場だった震災前と比べて2倍の値段だ。
型枠に使う合板などの材料費は大きく上がっておらず、単価上昇分の多くは労務費に充てられる。それでも職人が集まらない。
「震災で耐力不足が判明した校舎の建て替え工事が先月から始まった。延べ面積2万m2の校舎をわずか1年で建てる。職人を十分に配置できないと、工期に間に合わない」と、社長は気をもむ。
宮城県内でハローワークを通じた建設業の求人数は2011年11月時点で約5700人。一方、建設業の仕事を望む求職者は、求人数の4分の1にとどまる。職種別に見ると、建設作業員の有効求人倍率は7倍以上に跳ね上がった(図1-1)。
わずか2年のうちに4割減
宮城県内で約40人の型枠大工を抱える専門工事会社によると、単価が高騰したのは11年10月ごろから。「それ以前は、震災前に安い単価で契約した工事を続けていた」と言う。震災前の仕事が一段落して、各社が震災後の新たな工事を受注し始めた途端に、職人不足が一気に表面化した。
型枠大工はどこに消えたのか。
まず、08年のリーマンショックによって民間の建設投資が縮小。ゼネコンが工事を安値で奪い合い、手取りの減った職人は他産業への転職や引退を余儀なくされた。
そこに東日本大震災が発生して、型枠大工の関わる躯体工事が数カ月中断。その間、被害が少なかった建物を中心に、傷んだ天井や間仕切り壁を補修する内装仕上げ工事が出始めた。子育てや住宅ローンを抱える若い型枠大工は、収入目当てにこうした職種へ移った。
宮城県内の型枠大工は、わずか2年のうちに4割減った──。こんな調査結果がある(図1-3)。
建設投資の縮小は、職人の就労形態も変えてきた。会社の固定費を削るなどの目的で、常雇と呼ぶ1年以上の契約で雇われる職人が減り、自営業主や一人親方が増加(図1-4)。その結果、若手を採用して育成する仕組みが崩れた。
「にわか職人」。復興の工事現場では今、こう呼ばれる素人同然の職人が増えている。「鉄筋同士の結束さえ満足にできない人もいた」。ある設計事務所の工事監理者は驚きを隠さない。
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