木造住宅でカビの端緒となる結露を防ぐ / 日経BP

生物劣化を引き起こす根本的な原因は湿気──。第一段階の腐朽菌・カビ対策では、まずは内部結露の防止がポイントだ。透湿防水シートや通気層の施工品質などに着目する必要がある。日経ホームビルダーが2010年7月~11年7月号で掲載した連載「建物はこう喰われる」の監修者、近江戸征介氏(建築事務所CACHI代表)に、外壁下地の施工ミスの典型例を紹介してもらった。

 下の写真の現場では、屋内側の木部が変色しており、外壁下地処理の施工ミスによる結露が疑われた事例。外壁を一部切除して内部を見ると、透湿防水シートがめくれた状態で縦胴縁を施工していた。通気層がふさがり、湿気を多く含んだ外気が滞留したことが内部結露の原因とみられる。

シートがめくれたままの状態で胴縁で押さえており、通気層を遮断していた(写真:近江戸 征介)
シートがめくれたままの状態で胴縁で押さえており、通気層を遮断していた(写真:近江戸 征介)

 

 また下の写真では、シートの下端がたわんだ状態で留め付けられている。シートの室内側に外気が直接流れ込む状態で、たるみは通気層の通気も阻害していた。

シート下端がたるんで留め付けられていたため、防水層の内側に外気を呼び込んでいた(写真:近江戸 征介)
シート下端がたるんで留め付けられていたため、防水層の内側に外気を呼び込んでいた(写真:近江戸 征介)

 

 この種の施工ミスが生じる原因はいくつか挙げられる。例えば、元請け会社の現場監督が施工中に細部までチェックする余裕が現実的にはないこと。ミスがあっても、工事が進んで外壁材が張られると、目視検査できなくなる。防水には複数の工種が関わるため、工事のタイミングや責任範囲はあいまいになりやすい。だがこれは、施工者側の論理に過ぎない。「生物劣化」はそんな油断を突いて起きる。ミスの見落としを防ぐうえでは、「社内で現場検査専従の担当者を設ける」「第三者の検査会社に現場検査を依頼する」といったきめ細かなチェック体制の確保が欠かせない。

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