顧客が建物の資産価値に敏感になるなか、顧客の要望をくみ取り、その変化に対応することは、職域の拡大にもつながる。そうした取り組みを実践している、建設会社や設計事務所の事例を紹介する。(日経アーキテクチュア編集部)
前田建設工業は2006年から、大型案件の受注に際して「原価開示方式」を導入している。現在までに民間から4件の受注実績があり、そのすべてを特命で受けた。建設会社が業務を広げるために、従来の受注形態を見直した一例だ。
原価開示方式では、発注者と設計者、施工者の三者が協議して、工事にかかる物品などの仕様や数量、単価を決定する。この過程で顧客である発注者は、事業にとって必要な要件を見極めることができる。施工者は価格競争に陥ることなく、事業のより上流に関与することができる。
総合企画部長の立場で原価開示方式を発案し取り組みを進めた、岐部一誠氏(現・土木事業本部副本部長)はこう話す。「あらゆる価格に裏付けがある。理由なき値引きの打診には粘り強く対応する。コストを明示する原価開示方式は、顧客との信頼関係を前提に、対等なパートナーとして協働するための仕組みだ」
顧客の変化に対応し、より本質的な提案を実現するためには、新たなツールの導入も有効だ。3次元の建築情報データベースであるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)は大きな可能性を秘めている。うまく活用すれば、顧客との連携を強められる。例えば、増改築も含めた維持管理のアドバイザーを務めるなど、設計事務所のビジネスに広がりをもたらす。
BIMによるソリューションサービスを展開する設計事務所、ビム・アーキテクツでは、事業計画から維持管理までの一貫したマネジメントツールとしてBIMを位置付けている。「必要な情報は事業の段階で質・量ともに異なる。最初からモデルを作り込むのではなく、各フェーズの目的に合った情報量の調節が、BIMを活用するポイントだ」と、同社の山際東代表は言う。
BIM環境をシームレスにつなぐことは、顧客に大きなメリットをもたらす。竣工後、顧客がBIMモデルを参照することで、精度の高い保守やメンテナンスを実現できるからだ。「海外でのBIMベンダーの売り込み先は、設計事務所やコンサルタントから、顧客企業にシフトしている」(山際氏)
顧客側の需要の変化を察知し、うまく対応できれば、事業の可能性は広がる。従来の業務を核としつつも、顧客の事業フェーズの橋渡しとなるような領域を積極的に攻め、業務のサポートを提案する。これまで蓄積したノウハウは新事業を創造するための資源と考え、自らの業務を生み出す視点を持ちたい。
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