消費者が便器に節水性を求め始めたのは、2000年代後半になってからだ。それまでTOTOは渇水対策や汚れにくくするために培ってきた技術で徐々に節水化を進め、06年には1度に流す水量が6リットル、07年には5.5リットルの製品を発売する。次の開発目標は、4.8リットルとなっていた。以下、日経アーキテクチュアで連載している節水型便器の開発物語の第3回(2月25日号掲載)から、開発経緯を抜粋する。
TOTOの衛陶開発部 衛陶開発第一グループの守田友昭氏には、頭の上がらない製造部門の担当者がいる。1度に流す水量を4.8リットルに抑える開発時に、生産開始の間際になって便器形状を大きく見直す設計変更をしたためだ。
4.8リットルの便器を発売したのは2009年8月。“節水”が売り物となる時代となり、環境配慮製品であることを前面に出して販売中だ。節水性をアピールするため、従来から備えていた「小」用洗浄ボタンを緑色に変えて「eco小」ボタンと名付ける工夫もしている。
水量を4.8リットルとしたのは、世界市場の動きを踏まえてのことである。2000年代前半には、同社は国際展開を本格化させており、便器の水量を6リットル以下とする規制を設けている米国などで6リットル製品を日本より先に販売していた。海外では米国以外でも6リットルの規制が多く、さらに20%低い4.8リットルを開発目標に掲げたのである。
4.8リットル便器の開発のハードルは高かった。守田氏らを悩ませたのが、ゼットと呼ばれる排水部だ。汚物をサイホン効果で押し出すための配管である。ゼットの形状は、本来なら設計工程の前半で固めておかなければならなかったが、最終段階になって汚物が十分に流せないことが判明、見直しを迫られた。
苦境を救ったのは先輩たちだった。守田氏らは、「検討会」と同社が呼んでいる報告会で、かつて開発現場にいた先輩から「角度を寝かせてみれば」とのアドバイスを受ける。それまではゼットの角度が急で、水が管にぶつかって勢いが失われていた。守田氏らは、すぐさま設計変更を決断する。しかし、設計変更は製造部門にまで影響が及ぶ。守田氏らは担当者に、何とか受け入れてもらい、製品化にこぎつけた。その後、開発は低価格製品の節水化に移ることになる(詳細は、日経アーキテクチュア2月25日号に掲載)。
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