日経アーキテクチュアでは、総合コンクリートサービスの岩瀬文夫氏と岩瀬泰己氏による、ひび割れのないコンクリート打設の実践的手法を連載している。第4回目(3月10日号)では、防水が不要の屋上の具体的な施工方法を解説した。以下はその抜粋だ。この施工方法を使った建物への住宅瑕疵担保責任保険の適用も認められた。(日経アーキテクチュア編集部)
筆者がかかわった防水工事を施さない屋上に住宅瑕疵担保責任保険の適用が、1月25日、認められた。
入念な打設と養生、コア抜き試験による品質確認の結果などを材料に、設計者が保険会社と粘り強く交渉を重ねた結果、当初依頼したのとは異なる会社だったが、承認が下りたのである。
今回は、防水を不要とした屋上の施工方法について具体的に解説する。なお、ここでの話はこれまでの連載や筆者のまとめた書籍「コンクリート講座」(日経BP社発行、日経アーキテクチュア編)で解説したコンクリートの配合と打設方法を前提としている。
生コンは床面から立ち上がりに充填
まずはパラペットの打設方法から説明する。これには、立ち上がりと床面を同じ日に打設する方法と、別の日に打設する方法の2通りがある。今回の現場では、同じ日に打設する方法を採用した。本来は日を分けて打設する方が望ましい。生コンの噴き出しを確実に抑えることができるため、入念に締め固めを行えるからだ。しかし予算などの都合もあったのだろう。今回は1日で打設することになった。それについては施工方法でカバーすることにした。
生コンの充填は床面を先にし、立ち上がりに押し込むようにする。立ち上がりの充填後、床面を入念に踏み固める。打設後は、1週間程度の冠水養生をし、その後も湿潤状態を維持する。 現在の一般的な施工方法を採用した場合、屋上防水は欠かせない。ひび割れが避けられないためだ。最近は安さを過剰に追求する傾向があるが、工事全般に雑な作業を強いるだけだ。やりがいのない作業である。完成した建築物は品質が悪く、施主にとっても好ましいことではない。入念な施工で屋上防水をしない構造体をつくる試みは、価格偏重ではなく、耐久性を重視するコンクリート工事への挑戦ともいえる。
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