建災防,廃止含め検討 勤退共は各共済と統合も / 建設通信

建設業労働災害防止協会と、建設業退職金共済事業を行う勤労者退職金共済機構の2団体の存続が大きな危機を迎えている。10日に行われた厚生労働省の省内事業仕分けで、建災防については既存形態の廃止・統合を含めた検討を求められた。勤退共については建退共を含む各事業の統合の必要性にまで議論が発展した。建退共については、統合問題で業界が大反発した過去があるほか、建災防も支部活動は47都道府県建設業協会が全面的な支援をしており、地方建設業界にとって今後の厚労省内部での議論は大きな関心事となりそうだ。

 10日の厚労省省内事業仕分けは、▽中央労働災害防止協会▽建災防▽勤退共――の3法人が対象となった。3法人は、組織のスリム化や余剰資産などの売却、国からの財政支出削減などの改革案を提示したが、いずれも「改革案は不十分」との評価となった。

 このうち建災防については、仕分け人6人のうち、「業界の問題は業界が取り組むべき。(国からの財政負担は)廃止すべき」「効率化を考えれば今の形態でなくてもできることを検討すべき」「設立当初と状況は違う。廃止という大英断をすべき」「支部は統合し(行政からの)OB人員削減が必要」など、「今後は縮小」を主張する1人を除いた5人が、廃止、統合などの抜本的な見直しを求めた。

 具体的には、▽建災防への財政支出(2010年度は7.3億円)を廃止し会費・自主事業で業界主導による存続▽中災防との統合▽建災防支部同士の統合・効率化――が論点となった。

 中災防との合併可能性について、建災防の伊藤正人専務理事は「建災防に対して、建設業界は自分たちの協会だという責任と熱意がある。統合議論を持ち出せば業界が行政に強く反発する。統合は避けるべきだ」と反論した。

 こうした議論に対し、厚労省の細川律夫副大臣は、「存続する意味があるかどうかも含め政務三役で議論していく」と引き取った。

 一方、勤退共については、仕分け人6人中5人が、機構としての存続を認めたものの、(1)中小企業退職金共済(2)建設業退職金共済(3)清酒製造業退職金共済(4)林業退職金共済――の4事業の管理部門統合を求める声が大勢を占めた。細川副大臣も、「管理部門の一体化・統合提案については今後議論したい」と答えた。

 1998年4月に建退共が中退金と統合し勤退共として発足したときには、赤字だった中退金との統合に黒字運営の建退共が猛反発、数年の議論を経て、事業の区分経理を明確にし、資産流用を防止することで決着した経緯がある。

 今後、管理部門だけを統合する場合にも、区分経理を定めた法律改正が必要となる。

 また昨年の事業仕分けで指摘された勤退共ビルの売却を含む資産効率化について、勤退共は、「当面売却せず保有・使用するのが費用対効果で最善の策」との報告書を提示した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大阪府行政書士会 旭東支部所属 (大阪市都島区・鶴見区・城東区・旭区)            東洋法務総合事務所の B l o gへようこそ。

当事務所は大阪府大阪市城東区にある行政書士事務所です。            建設業許可に関する全般(新規・更新申請・経営事項審査・入札参加資格審査・業種追加・決算変更届など)や電子定款認証に対応した法人・会社設立を専門に取扱う行政書士事務所です。補助金や助成金または決算などについても他士業(弁護士、弁理士、司法書士、税理士、社労士、土地家屋調査士など他多数)と提携していますので連携してサポートすることが可能でワンストップサービスの実現を目標に日々励んでおります。

ホームページに戻る                                      →  https://www.to-you-lawyer.com/  こちらをクリックしてください。

大阪府行政書士会会員 建設業許可の全般、法人(会社)設立の専門 行政書士 東洋法務総合事務所は大阪市城東区にある行政書士事務所です。 行政書士 東洋法務総合事務所のトップページに戻る
〒536-0006 大阪府大阪市城東区野江2丁目3番4号

TEL.06-6786-0008 FAX.06-6955-8923                                                                                                   お電話でのお問合せ受付時間 / 平日9:00~18:00                                 (土日祝は、原則として休業させていただいております)

タイトルとURLをコピーしました