内窓 框の寸法や質感 / 日経BP


 住宅エコポイントの対象として注目を集めている内窓。「どの製品を選んでも差はありません──」と、説明しがちではないだろうか。だが、複数のメーカーの製品を横並びにして比較すると、思った以上に違いがあることがわかった。日経ホームビルダーは、コラム「とことん実証! 建材・設備」で、内窓の施工性やデザイン、性能などを検証し、各製品の違いを探った。 テーマは、「製品のディテール」。詳細は、日経ホームビルダー2010年6月号の「とことん実証!」でレポートしているので参考にしてほしい。

障子の見付け幅や奥行き、枠の幅、レールの高さなどを実測した(写真:澤田聖司)

 「各メーカーの内窓製品はどうちがうのか」――。内窓の取付を検討している顧客にこう聞かれて、いい加減なことは言えない。特に最近は、事前にインターネットで調べるなどして目が肥えている顧客が少なくないだけに、各メーカーの差は把握しておきたい。

 今回は、顧客説明のために知っておきたい製品ディテールのポイントを紹介する。例えば、障子や枠の意匠は、框の幅や召し合わせ部の見付け面の形状、室内側への出っ張り具合など各メーカーで異なっている。

 障子を開閉するための手掛かりの形状や位置なども違いがあった。引き手を比較すると、室内と室外の2カ所、室内側だけ、引き手はなく溝だけ──など様々だ。

 内窓を和室に取り付ける場合は、クレセント(サッシ錠)の有無を気にする顧客もいる。標準でクレセントがない製品、クレセントの有無を発注時に指定する製品など、メーカーによって対応が異なるので確認しておこう。

旭硝子「まどまど」

 障子は縦、横の框ともアルミを使用。室内側は樹脂でカバーし、室外側はアルミが露出している。室内側の樹脂には、本物らしさにこだわり木目シートを張り付けた。縦框と横框の仕口が斜めになるデザインが特徴的だ。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
三協立山アルミ「プラメイクE」

 木製建具のように見える内窓というのが製品開発のコンセプト。障子の框は凹凸が少ない。内窓の存在感を強く出しすぎないように、木目の模様などは、あえて抑え目にしている。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
新日軽「リクラス」

 召し合わせ部分の縦框が室内側に張り出さずに、ガラス面とほぼ段差がない。ただ、障子の剛性を保つため、框は見付け面の幅が太い。下枠は室内、室外の両方に立ち上がりがある。手掛かりは溝のみで、引き手は付かない。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
大信工業「プラスト」

 木製建具に近いデザインが特徴。障子の框が細く、高さ2700mm未満の場合、召し合わせ部の縦框は室内側へ張り出さない形状だ。下枠は凹型の溝をガイドとする「丘戸車式」も選べる。クレセントや引き手は付いていない。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
トステム「インプラス」

 障子の見付け幅を細くして、ガラス面を広く見せるデザイン。引き手は小さく、室内側だけにあるのが他メーカーと異なるポイント。安全性を重視し、引き手やクレセントはあえて目立つ黒色を採用した。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
リフォジュール(旧メルツエン)「メルツエンサッシ66型」

 木製建具を樹脂内窓に置き換えるという発想の内窓。標準仕様ではクレセントは付いていない。芯材にスチールを使い、召し合わせ部分の縦框は張り出さない形状だ。引き手は框と同色。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
YKK AP「プラマードU」

 框を細くし、ガラス面を大きく取ったデザインが特徴。引き手と手掛かり用の溝を併せ持つのが他メーカーと異なる。樹脂の色はつやを抑えている。木目の模様は他メーカーに比べ濃い。

(資料:日経ホームビルダー、写真:特記以外は澤田聖司)
縦框は細いか、出っ張るか
顧客がどんなデザインを好むかによって、提案方法も変わる。
召し合わせ部分の縦框は、各メーカーで違いが目立った。障子の剛性を保つため、框の見付け幅が細いものの室内側に張り出すタイプと、幅広だがガラス面とほぼ段差がなく張り出さないタイプに分かれる(下の写真を参照)。  
各社の同系色の内窓を集めたが、色合いは多種多様。まったく同じ色はなかった。クレセントの色や形状、下側の横框の厚さ、召し合わせ部分の縦框の張り出し方など、製品ごとに差があるのがわかった。写真の製品は、左から、旭硝子、三協立山アルミ、新日軽、大信工業、トステム、リフォジュール(旧メルツエン)、YKK AP(資料:日経ホームビルダー、写真:澤田聖司)

 今回のケースでは、新日軽、大信工業、リフォジュールの3製品が張り出さないタイプだった。取り付け場所にもよるが、カーテンを設置する場合などは、このような框が張り出さない内窓を顧客に提案するのも手だ。ただし、内窓の高さによって張り出し方が異なるケースがあるので、事前にメーカーに確認しておきたい。  

 ガラスの面積を気にする顧客の場合、召し合わせ部の縦框の見付け幅が細い製品を提案できる。三協立山アルミ、大信工業、トステム、YKK APは複層ガラスの場合でも縦框にアタッチメントの枠が見えず、見付け幅が50mm程度で済む。一方、旭硝子の場合、総厚12mmの複層ガラスを選択すればアタッチメントが必要なくなるため、見付け幅が36mmと、7製品のなかで最も細くできる。 木目にこだわる顧客に対しては、シート張りを採用した旭硝子や、樹脂の質感の高さをアピールするYKK APといった選択肢も挙がるだろう。  

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実験の概要
現場での施工実験は、窓の断熱リフォームを推進するエコ窓普及促進会と、ガラス卸会社のマテックスに協力してもらった。検証現場は、東京都内にあるマテックスの社員寮の一室。鉄骨(S)造の建物で、間取りは1DK。部屋には掃き出し窓が1窓あるタイプだ。3日間借り切り7メーカーの製品を用意して、同じ条件になるように実験した。(協力:エコ窓普及促進会、三城工務店、須田硝子、マテックスグループ)

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