成果主義のあと / e-建設経営通信 第162号

■ Q

 成果主義で一度は社員のやる気が増したのですが、最近マンネリ化してきました。もう一度活性化する方法はありますか?

■ A
 
 昨今は多くの企業で成果主義人事制度を導入しようとされています。総額人件費と業績を連動させること、社員の業績貢献を公正に評価したいというのがその動機です。
 しかし、ご質問のように一時期でも社員のやる気が上がればいいほうで、逆に有能な社員ほど制度に反発し、やる気をなくしたり退職したりするケースが多くみられます。先日も成果主義人事制度への改革後、社員の不満が高まってしまったという企業の相談を受け、社員にヒアリングを行ったところ、不満要因の80%は会社の方針・計画がないということに集約されました。

 以前のこのコーナーで目標管理制度と絡めてご回答申し上げたことでもあるのですが、成果主義人事制度は成果を出す責任を社員に押し付けてしまうだけの制度と化している傾向があります。つまり、会社として業績向上の取り組みをせずに、あるいは社員にそれを伝えることをしていないのに、社員個々の成果だけを厳しく評価することに社員が反発しているという状態になってしまっているのです。

 貴社の場合でも、おそらく社員がそれらのことに気がつき、変わろうとしない会社と自身のがんばりを比べてやる気をなくし始めているのではないでしょうか?
 成果主義人事制度に限らず、人事制度が社員の処遇に大きく影響を及ぼすものであるからには、処遇向上につながる手段が明確にならない限り、社員のやる気を継続して維持することは不可能です。特に「成果主義」と銘打つことは、そのリスクを増すことになります。

 まず、貴社のおかれている現状をしっかりと分析し、より業績を伸ばすための方法を明確にし、社員にしっかりと伝えることからはじめてください。根気良く、社員全員が理解するまであきらめずに話し合い、将来の会社を作るための道筋をともに歩く姿勢を築いていくことが、社員のやる気を維持・向上することにつながります。決して、制度・しくみ・システムだけに頼らないようにしてください。

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