気付かない屋根の悲鳴(1) / 日経BP

上の写真は、野地板の合板が分離してしまった例。重ね合わせた板の中央部分が波打っている。中の写真は、くぎ穴から雨水が浸入したことが原因で、野地板が黒ずんだ事例。下は野地板が波打つ状態にまで傷みが進んでいたもの(写真:エバー)

 
上の写真は、野地板の合板が分離してしまった例。重ね合わせた板の中央部分が波打っている。中の写真は、くぎ穴から雨水が浸入したことが原因で、野地板が黒ずんだ事例。下は野地板が波打つ状態にまで傷みが進んでいたもの(写真:エバー)

 上の写真は屋根の劣化の事例だ。野地板が水分を含み、カビが生えたり腐朽が進んだりしている。驚きなのが、築7年の建物の野地板ですら、写真のように合板が波打ってしまっているものがあったということだ。

 これらの写真は、屋根や外装の専門工事を手掛けるエバー(東京都品川区)の社長である江原正也さんが、既存住宅の屋根の劣化状況を調査して集めたものだ。江原さんによると、野地板が腐ってしまった屋根は珍しくないと言う。

 屋根・外装工事会社の全国組織である日本屋根外装工事協会が調査を実施したところ、下のグラフで示したように、屋根の補修・ふき替え工事の際に野地板の劣化・腐朽が発覚したケースが9割超に上ることが分かった。しかも、築年数が古いものばかりでない。補修・ふき替えを担当した専門工事会社によると、築後15~20年程度の建物で屋根が劣化していたケースが最も多かった。

屋根の補修・ふき替え時に、野地板が劣化していた経験と築年数(資料:日本屋根外装工事協会)

  
屋根の補修・ふき替え時に、野地板が劣化していた経験と築年数(資料:日本屋根外装工事協会)
 
雨水を滞留させない

屋根の劣化を促す原因にはどのようなものがあるのだろうか。一番の要因は雨漏りや結露などによる水分や湿気が屋根に悪影響を与えることだ。特に、「防水シートなどの下ぶき材に雨水が滞留する状態は避けたい」と、NPO法人雨漏り診断士協会理事長の蓮見恵一さんは指摘する。

 「今のままでは、屋根の寿命は30年程度。長期優良住宅を建てていこうとするならば、屋根が劣化する弱点を理解して設計・施工することが重要だ。適切にメンテナンスしていく必要もある」と江原さん。屋根を劣化から守るための標準仕様を作成して、屋根の長寿命化に向けて提案中だ。

 屋根はどのように劣化するのか、どうすれば劣化を予防できるのか。次回以降は、雨漏りの調査や修繕を手掛けるプロが体験した屋根劣化の事例を部位ごとにまとめた。これらの事例を通して屋根の弱点を把握し、長持ちする屋根、そして、長持ちする家づくりの参考にしてほしい。

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