快適な家づくりには、断熱・気密・換気・冷暖房の4つのバランスを考慮することが重要だ。一つでもバランスが崩れると、結露や腐朽といったリスクが高くなる。怖いのは、これらをやったつもりで施工してしまうこと。善かれと思ってやったことでも、バランスを崩してしまえば、問題を抱える“ダメ家”になりかねない。最終回は「断熱」をテーマにポイントを紹介する。
「室内」と「室外」の区切りを明確に
断熱施工では、断熱材で家を隙間なく包み、温熱環境上の「室外」と「室内」をはっきり分けて考えることがポイントだ。
下の写真は、天井材の上に断熱材を施工する「天井断熱」を採用した下屋の断熱欠損の事例だ。本来なら、天井懐だけが「室外」になるはずが、断熱欠損によって下屋全体が外部に近づいてしまった。建て主は「裸になる脱衣所や浴室が、家中で一番寒いのはたまらない」と嘆く。
天井断熱の小屋裏でも断熱欠損の施工ミスは起こりやすい。下がり壁や間仕切り上部の断熱を忘れると、居室までが「室外」に近い温熱環境になる。
床下の断熱方法には気を付ける
「室内」と「室外」が曖昧になってしまう誤りは、床下でも起こることがある。 基礎の周囲に断熱材を施工する「基礎断熱」の場合、基礎と土台の間に通気を防ぐパッキン材を施工し、床下空間を「室内」にしなければならない。床下が室内なら、床に断熱材は不要だ。一方、床に断熱材を充填する「床断熱」の場合は、通気が可能なパッキン材を施工し、床下を「室外」として扱う。そして、床でしっかりと断熱・気密を取る。 室内外の境界を曖昧にすると床下が「準室内」になり、「かえって良くない」と住環境アルテの昆さん。例えば、上の図と写真は床下で室内外の環境が混在した事例だ。基礎断熱としながら通気性があるパッキン材を使っているために、外気が流入。さらに床にも断熱材を施工していた。
「床断熱によって室内の熱が床下へ伝わらないために温度差が生じ、床下で結露が生じるリスクが高まる」と住環境アルテ住環境設計・技術部の古川繁宏さんは指摘する。
この住宅では、床の断熱材が隙間だらけだったために、結露は免れた。だが、パッキン材の通気口から床下に侵入した外気が床の合板や仕上げ材を冷やし、表面温度の低下を招いた。住まい手は「室内の床が冷たかった」と言う。
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