建設産業 新世界に挑む-序章-(上) / 建通新聞

 国土交通省の建設産業戦略会議が1月に公表した「建設産業の再生と発展のための方策に関する当面の基本方針」に対し、地方建設業団体および地方建設企業経営者が強い期待感を持っていることが、日刊建設通信新聞社の調査で分かった。調査は47都道府県建設業協会会長と全国建設青年会議9ブロック会長を対象にした『地方建設業緊急アンケート』で、全回答が「評価」「一部評価」となった。国の建設産業政策で初めて、地域建設業の経営維持・再生の考え方が全面的に打ち出されたことが最大の理由だ。強い期待感は、すでに企業・業界の自助努力だけでは厳しい局面を打開できないことの裏返しでもある。
 アンケートの内訳は、40都道府県建協のうち「評価する」としたのが6割に当たる24都道府県建協に上った。一方、8青年会議ブロック会長のうち「評価する」は3会長にとどまった。北海道建協傘下の6建協は4建協が「評価する」と答えた。
 「評価」の理由として、全回答に共通しているのは、国交省産業再生基本方針として打ち出された5項目のうち、筆頭項目の「地域社会の維持に不可欠な建設企業の再生」として、「地域建設企業の継続経営を可能にする方策を講じることが必要」との文言を挙げた。
 「一部評価」を含め、国交省方針を地方建設業界が全面的に評価するのは、供給過剰や建設生産システムの問題が指摘されながら、国交省はこれまで、地域建設企業の今後のあり方を真正面から取り組んでこなかったとの思いが地方建設業界に広がっていたことがある。
 石川建協の北川義信会長の、「土俵ぎりぎりの感覚で地域建設産業のあり方を真剣に考えようとする趣旨に賛成」とする一方で「これまで(国交省は)場当たり的で表面的感覚の行政が多かった」との見方が代表例だ。
 「評価する」理由として大勢を占めたもう一つは、「不良不適格業者の明確化と排除」と「市場参入要件」を検討事項に掲げた「過剰供給構造の是正」だった。
 特に、市場参入要件については、「評価する理由」と「地域建設業の維持・再生支援策の提案・要望」として、公共工事への新規参入規制など入口規制に強い期待感を寄せた。
 アンケートから浮かび上がるのは、地方建設業が全面的に評価する「地域建設企業の継続経営を可能にする方策」の文言に対して、すみ分け・分野調整や新規参入規制の実現などについて国交省や建設産業戦略会議の参加委員が想定している以上に、地方建設業の期待感が膨らんでいることだ。
 実はこれまでも地域建設企業、地方建設業界は取り巻く苦境打開を強く訴えてきたが、現実には、地域建設企業だけを対象にした産業政策を打ち出すことは難しかった。
 しかし今回基本方針で、難しいと思われた地域建設企業の再生策を前面に押し出したことで、膨らむ一方の地方建設業界の期待感は、入口規制や、すみ分け、指名競争入札復活など、早くも個別施策への具体的注文という形で一人歩きしそうな勢いまで高まっている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大阪府行政書士会 旭東支部所属 (大阪市都島区・鶴見区・城東区・旭区)            東洋法務総合事務所の B l o gへようこそ。

当事務所は大阪府大阪市城東区にある行政書士事務所です。            建設業許可に関する全般(新規・更新申請・経営事項審査・入札参加資格審査・業種追加・決算変更届など)や電子定款認証に対応した法人・会社設立を専門に取扱う行政書士事務所です。補助金や助成金または決算などについても他士業(弁護士、弁理士、司法書士、税理士、社労士、土地家屋調査士など他多数)と提携していますので連携してサポートすることが可能でワンストップサービスの実現を目標に日々励んでおります。

ホームページに戻る                                      →  https://www.to-you-lawyer.com/  こちらをクリックしてください。

大阪府行政書士会会員 建設業許可の全般、法人(会社)設立の専門 行政書士 東洋法務総合事務所は大阪市城東区にある行政書士事務所です。 行政書士 東洋法務総合事務所のトップページに戻る
〒536-0006 大阪府大阪市城東区野江2丁目3番4号

TEL.06-6786-0008 FAX.06-6955-8923                                                                                                   お電話でのお問合せ受付時間 / 平日9:00~18:00                                 (土日祝は、原則として休業させていただいております)

タイトルとURLをコピーしました