下の写真は、製材工場で挽(ひ)いた木材を集め、丸太の形に戻した様子だ。太い丸太から、2本の梁材を取り、周囲は板材にしたことがわかる。よく見ると、梁と梁の間からも板を取っている。通常、木材は中心線に沿って製材するので、梁同士は隣接していることが多いが、この丸太はそうではない。これが今回、宮崎県木材利用技術センター(同県都城市)が強度試験を実施した「側面定規挽き」という製材手法だ。
具体的には、下の図のような木取り。丸太の根元に近い部分(一番玉)から梁を製材する際、側面に沿って斜めに挽いたのだ。梁材は芯持ちの二番玉の方が強度が高いとされてきた。「側面定規挽き」なら、一番玉からも二番玉の芯持ち材と同等以上の性能を持つ梁を製材でき、芯がないので内部割れもしにくいという。
今回の研究では、従来の方法で製材した場合も比較対象として強度を測定している。一番玉から中心に沿って挽いた梁材は、二番玉の芯持ち材より強度が19%低かった。だが一番玉でも側面定規挽きとすると、梁材の性能は25%向上し、二番玉の芯持ち材と同等となることが明らかになった。
側面定規挽きとするとなぜ性能が高いのか──。その理由は、木の成長過程にあるようだ。木は外周部に向かって細胞が増えるが、芯の部分は生物として機能していない。太い丸太の芯が腐ることが多いのもこのためだ。側面(辺材)ほど強度も高い。
また細胞繊維は上に向かって円錐状に伸びていく。側面に沿って製材すればこの繊維を断ち切らずに済む。繊維が断ち切られることは「目切れ」と呼び、強度低下や乾燥によるねじれの一因になる。こうした理由から、以前から集成材に用いる単板(ラミナ)は「側面定規挽き」が主流だったという。
同センターが今年発表した論文は、側面定規挽きによる梁材の製材を「森林では既に樹齢40年の大径木が伐採できる状況となっている中、丸太の性能を十分に発揮でき、歩留まりの高い活用法」と位置付けた。
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