ほとんどのエネルギーは、太陽エネルギーが姿を変えたもの。しかし、このエネルギーを享受できる時間と現代人の生活時間は一致しない。東京大学の前真之准教授は、まずはこの点を認識すべきという。(日経アーキテクチュア)
太陽光発電と太陽熱のどちらが良いのか。結論を出す前に、まずはエネルギーとCO2の関わりについて、簡単に整理しておきたい。
太陽光発電については、「エネルギーを創り出す」「創エネ」という言葉が多く使われる。さながら「ゼロから」生み出すかのような印象を受けるが、本当だろうか。正確に言えば、エネルギーを「創り出す」ことなど人智の及ばぬところ。人間にできるのは、元々どこかしら存在していたエネルギーを、利用しやすいように変換することでしかない。人間にとって有用な熱・運動・光・電気エネルギーを、何から変換して持ってくるか、が本質である。
地球上のエネルギーのほぼ全ては太陽起源である。例外は原子力程度であり、ほぼ全てのエネルギーは太陽エネルギーが形を変えたもの。太陽光発電だけが特別扱いされるべき理由は何もない。古来より人類は、「自然エネルギー=太陽エネルギー」に依存してきたわけだが、なにぶんにも密度が低く冬には不足しがちである。
そこで、生い茂る植物が太陽エネルギーによって大気中の炭素を固定化した、薪や植物油を利用するようになった。「おじいさんは山に芝刈りに……」の世界である。これで寒い冬にもいくばくかの熱や光を得ることができるようになったが、やはり限界がある。だから、昔の人は夜明けとともに起床して太陽エネルギーのある昼間に主に行動し、日暮れとともに就寝したのである。
化石エネルギー中毒
19世紀に入ると人類は、石油・石炭・ガスのような化石燃料が高密度のエネルギー源で使い勝手がよく、地下を掘ればどんどん出てくることに気づいた。化石エネルギーから熱や光を好きなように得られるようになったため、太陽エネルギーの束縛から離れて好き勝手な生活ができるようになった。真っ暗な夜中に煌々と照明をつけて夜更かしをし、挙句は寒い冬に暖房を効かせて冷たいビールやアイスクリームを飲み食いするまでになったわけである。
こうして人類はすっかり「化石エネルギー中毒」になったのだが、この当てにしていた化石エネルギーが、実は地球環境を破壊するリスクが高いことが発覚した。植物は光合成により気の遠くなるような長い時間をかけて大気中のCO2を固定化し、今日の地球環境をつくり上げてくれた。その際に地下に隠された炭素が化石エネルギーの正体だったわけだが、人類はそれを喜びいさんで燃やし、CO2を大気中にぶちまけてしまった。何か起こらない方がおかしい。いつまでも化石エネルギーに頼っているわけにはいかなくなってきたのである。
太陽がない時に必要
こうしてもう一回、太陽エネルギーに「直接」頼る必要が出てきたのであるが、どっぷりと化石エネルギーの恩恵におぼれて好き勝手に暮らしてきた「中毒患者」を、自然エネルギーに頼る「禁欲的」な生活に復帰させようとするのは容易ではない。「禁断症状」が出てくるのは避けがたい。
日本の気象条件を考えると、太陽エネルギーの利用は風力などよりも有利とされている。しかし、太陽エネルギーは1日の中でも通年でも、非常に変化が大きいという宿命を持っている。おまけに、太陽エネルギーとエネルギー需要の変動は全く反対である。これは、夜や冬に「明るく」「暖かく」暮らそうと、「太陽を補うために」エネルギーを使っているのだから、考えてみれば当たり前。これをならす「タイムシフト」が必要になるのだが、それは次回のお題。
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