同じような補修や補強のミスが繰り返され、想定外の再劣化もじわじわと広がっている――。日経コンストラクション5月28日号の特集「補修が危ない」では、トラブルの実例をもとに、補修のポイントをまとめた。特集で取り上げた14の事例のなかから、再劣化のトラブルを紹介する。
上面増し厚で補強した橋が劣化
床版の補強工法として広く採用されてきた床版上面増し厚工法。それで補強した橋が、十数年で再劣化する事例が出始めている。東名高速道路などでは同工法で補強した橋が多く、同様の再劣化が今後も表面化する恐れがある。
増し厚のピークは90年代
床版上面増し厚工法は、床版の上にコンクリートを打ち足し、曲げ耐力やせん断耐力を向上させる補強法だ。RC(鉄筋コンクリート)や鋼繊維補強コンクリートなどを使う。
西日本高速道路会社によれば、高速道路にTT-43と呼ばれる活荷重を採用した1973年より前に建設され、交通量が多い橋を優先的に補強してきた。同社では、名神高速道路などで床版上面増し厚工法による補強を実施した例が多い。
西日本高速関西支社保全サービス事業部の後藤昭彦氏によれば、車両制限令などが改正され、高速道路などを走る車両の総重量が20tから25tに引き上げられた93年以降が補強実施のピークだ。
関西支社が管理する範囲で再劣化が現れ始めたのは、2005年前後だとみられる。舗装がはく離する「ポットホール」が生じたり、増し厚したコンクリートがはく離したりした。関西支社保全サービス事業部の佐溝純一橋梁担当調査役は「損傷が表面に現れたのはこれまでに数橋。施工が悪かったというより、同じような施工をした橋全体の再劣化が進んでいる傾向がある」と説明する。
西名阪自動車道の御幸大橋(奈良県)は、再劣化が原因で10年3月に床版を取り換えた。92年に床版上面増し厚工法で補強した橋だ。中国自動車道の矢野川橋(兵庫県)も同じ工法で94年に補強し、再劣化したために08年に床版を取り換えている。西日本高速が管理する橋で、再劣化が原因で床版を取り替えたのはこの2橋だけだが、ポットホールなどの損傷はほかの数橋でも見つかっている。
損傷が見つかった橋では、床版の取り換えのほか、ポットホールが発生した個所の舗装と床版をはつってコンクリートを打ち換えることなどで対処している。「再補修の方法が確立されているわけではなく、損傷に応じてその都度検討している」(佐溝調査役)。
特集「補修が危ない」では、上面増し厚の再劣化のメカニズムや再発防止策について、図面を交えながら詳しく解説している。
補修法を誤って事故などにつながる例も
この事例は、補修法を間違えたり、失敗したりしたわけではないのに生じたトラブルだ。一方で、補修法を誤って事故などにつながる例は後を絶たない。
特集記事では、そうしたトラブルを「点検、診断」、「調査、設計」、「仮設、施工」の段階ごとにまとめ、間違えないためのポイントを掲載している。いまこそ、補修の基本を学び直す時期に来ている。
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