Archive for » 7月 2nd, 2010«

ウェーブ産経大阪事務局が企画する「五感で味わう!大阪まち歩きまち遊び」の一環で、「なにわ伝統野菜を、ゆかりの地で食べて観て学ぶ1、毛馬きゅうり編」が6月29日に開催された。主催は、地産地消の食文化の復活と普及を目指すNPO法人「浪速魚菜の会」(大阪市福島区、TEL 06-6469-7600)。

 まだまだ知られていない大阪の歴史ある伝統野菜を1年間かけて味わって知ってもらおうと開催する同イベント。1回目となる今回は、100年ほど前に姿を消したが近年復活を遂げた、都島区原産の「毛馬きゅうり」に焦点を当て、伝統野菜を味わうと同時に、その土地とのかかわりや歴史についても学べる企画も用意した。

 当日は、都島で由緒ある「櫻宮(さくらのみや)」の参拝からスタート。宮司・深瀬正尋さんが語る、都島や大川堤にまつわる実際の歴史や経緯に、興味深く耳を傾ける参加者の様子がうかがえた。その後は都島区民センターで「特製・毛馬きゅうりとなにわ伝統野菜の旬彩弁当」を食べながら、毛馬きゅうりの特徴や歴史、伝統野菜への取り組みなどを各分野の専門家が説明。午後からは近松門左衛門の名作「心中天網島」で知られる「大長寺」を拝観し、その後は希望者のみが「藤田邸」「造幣局」「大阪城」を巡った。

 当日は約70人が参加。守口から訪れた河村さんは「ウェーブ産経の案内でこのイベントを知った。伝統野菜の料理は、素材を生かす味付けがしっかりされていておいしかった。櫻宮神社で見た昔の地図に自分が通っていた小学校があり感激した。土地の歴史も学べるので楽しい」と感想を残した。浪速魚菜の会代表の笹井さんは「伝統野菜は30種近くあるが、地元の食材の豊かさを大阪でも広げていきたい。この1年で大阪の伝統的な味わいをたくさん賞味できるような催しにし、伝統野菜が地域活性につながっていけば」と期待を寄せる。

 次回は7月30日、「玉造黒門越瓜を味わう」をテーマに行う。

とれたての毛馬きゅうり。平成4年から毛馬きゅうり復活に向けての取り組みがはじまり、種を探し当て実際に栽培を開始したのが平成10年

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本市では、生活保護行政に対する市民の皆様に信頼を得るため、積極的に生活保護の適正化に向け取組みを進めています。

この度、中国国籍の方が生活保護申請を集団で行うという事例が発生しました。所定の手続きを経て入国し、定住が認められた外国人については、国の通達により、生活保護法を準用する制度になっています。 今回については、すでに入管が入国を許可し、形式的に要件が整っている以上、保護決定をせざるを得ない状況にありました。一方で、弁護士によるリーガルチェックも並行して行うとともに、国に対しても入国審査を適正に行うよう要望してきたところですが、結果として、保護決定のやむなきに至ったものです。

 しかしながら、複数の区においても申請が行われている状況の中で、本市としては改めて国に対して申し入れを行うとともに、同様の生活保護の申請は受付を保留し、厳正な対応を行っていく所存です。

これまでの経過

平成22年5月20日 

区より、集団で中国人が生活保護の相談に来ていると健康福祉局へ報告があった。
・相談に来たのは、10世帯で25名。
・いずれも入国許可の関係書類は持っており、外国人登録はこれから行う。
・加えて、まだ中国に関係者で入国許可が出ているものが14名いるという話であった。
・マンションの1室に全員でいるとのことである。
・不動産業者が付き添って申請に来ている。

平成22年5月24日

中国人より、区へ申請書が提出され、区から健康福祉局へ問い合わせがあった。
健康福祉局からは、この時点では、在留資格が生活保護の準用可能な資格であり、個別に要保護状態と判断されたものは保護せざるを得ないのではないかと説明を行うとともに、かなりの人数が申請を行っているので、家系図などを確認し、詳細を報告してほしいと区へ依頼。
その後、区では保護開始時に行う家庭訪問や資産調査等の後に、要保護状態と判断せざるを得なかったため、保護開始の決定を行った。

平成22年6月7日

健康福祉局より、弁護士にこの件についてメールで概要と質問事項を送付した。

平成22年6月14日

健康福祉局が弁護士事務所へ行き、相談の回答をいただく。
・すでに入国してしまっている場合、大阪市のとりうる方策はなく、要保護状態と判断されれば、保護せざるを得ないとの意見であった。

平成22年6月21日

 健康福祉局から、厚生労働省に対し、入国管理局の取扱について確認したが、この段階で明確な見解は示されていない。

 お問い合わせ

大阪市健康福祉局生活福祉部生活保護担当

住所: 〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所2階)

電話: 06-6208-8012 ファックス: 06-6202-0990

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「混雑状況を把握して自ら対応する、ロボットのような駅を目指す」

 JR東日本研究開発センター・フロンティアサービス研究所の浦野純一副所長はそう意気込む。同センター内に7月1日にオープンした「Smart Station実験棟」の報道公開での一コマだ。開発した機器を実際の駅と同スケールの空間の中で検証することで、スムーズな導入につなげる。

JR東日本研究開発センター内に新設された「Smart Station実験棟」。ホームと実験用の車両、模擬コンコースなどを備える。京浜東北線を走行していた209系の先頭車両を設置。奧には既存の研究棟が見える(写真:日経アーキテクチュア)

 施設は鉄骨造の地上3階建てで、地上階に長さ約70mのホームを備える。階段を上ると2層吹き抜けのコンコース階があり、その天井は約2.0~6.5mの間で昇降する「吊り天井」となっている。高齢者が見やすいサインの位置や、照明をLED化した際の見え方など、各種の検討に活用できるという。

コンコース階の内観。天井が昇降する。照明やサインの見え方、冷暖房効率の検証などに活用する(写真:日経アーキテクチュア)
 
開発中の技術の数々
模擬コンコース上の改札に配された床発電システム。歩行者の振動で発電し、電力を補う。センサーを兼用し、進入するまではLEDの表示をオフにしたり、進入方向によって表示を変えたりすることができる(写真:日経アーキテクチュア)
窓ガラスに張られた光透過型の有機系太陽電池。検証を重ね高効率化を目指す(写真:日経アーキテクチュア)
タッチパネル式の「さわれる案内板」。駅構内の地図やレストランのメニュー、多国語対応など460件余りのコンテンツを、項目へのタッチや画面上に表示するキーによる検索によって呼び出すことができる(写真:日経アーキテクチュア)
車両内で実験中の、携帯端末への情報提供サービス。タッチ型(左)と無線LAN型(右)を想定している。タッチ型はNTTドコモのクーポン券サービス機能「トルカ」を応用して、クーポン情報の代わりに、運行状況や乗り換え案内、車両別の温度などの情報を提供する。実用化の時期は未定(写真:日経アーキテクチュア)
JR水道橋駅や武蔵小杉駅で導入されている幕屋根構造。透過光が確保でき、省エネに寄与する。暴露試験で耐久性を検証している(写真:日経アーキテクチュア)
フロンティアサービス研究所が開発して、6月にJR山手線の恵比寿駅に導入したホームドア。異物を検知するセンサーの精度を高めた。施設内で運用結果をフィードバックしながら、山手線の全駅に整備を進める(写真:日経アーキテクチュア)

 「例えば、ホームの混雑を検知して、2本あるエスカレーターを両方とも上りにする。高齢者や車イスの利用者に対して、エレベーターが迎えに来るといった構想がある。こうした構想の実現に向けて、開発した新技術をいち早く実用化するための実験場だ」と、浦野副所長は施設の意義を説明する。残念ながら一般公開の予定はないが、ここで開発・検証された技術が現実の駅を快適に変える日を期待したい。

Smart Station実験棟

所在地=さいたま市北区日新町2-479 JR東日本研究開発センター内
構造・階数=S造、地上3階
高さ=18.9m
延べ面積=約1530m2
発注者=東日本旅客鉄道(JR東日本)
設計者=ジェイアール東日本建築設計事務所
施工者=鉄建
建設費=約6億円 

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