Archive for » 10月 18th, 2010«

ビジュアルアーツ大阪の研究生・講師らが「京橋」をテーマに撮影した写真展が現在、たこ焼き居酒屋「美輝」(大阪市都島区片町2、TEL 06-6351-3129)内の「Gallery 美0(ギャラリー ビー ゼロ)」で開催されている。

 「撮った場所で展示する」ことにこだわり、同校・写真科の研究生たちと講師の百々武(ドド・タケシ)さんが企画した同展では、京橋の街をそれぞれの視点で撮影した作品を展示している。今回「京橋」を題材に取り上げたのは、百々さんが知人の紹介で同ギャラリー・オーナー鈴木郁子さんと知り合ったのがきっかけ。「写真とは外に向けて発信するものであり、何を発信するのか自己の課題設定が大切。場所を限定するだけで自由に撮影させ、各自それぞれの感覚を培うために企画した」と百々さん。

 展示作品は今年7月~8月、百々さんと研究生10人が撮影したもの。研究生の太田章彦(21)さんは、中心街を少し外した静かな京橋を表現しようと植栽などの緑を被写体に選んだ。京橋を「人間臭い」と思った上杉望(21)さんの作品は人物中心で、さまざまな「京橋」の顔が並ぶ。真鍋奈央(23)さんは「撮影対象に対する感情移入は、あらかじめ用意されたものではなく、ファインダーを通してみるという行為が撮影対象を好きにさせることに気付き、改めてカメラが好きになった」と、新しい発見に笑みを浮かべる。「撮った場所で展示するという今回の試みはこれからも続けていきたい」と百々さん。

 開催時間は15時~23時。日曜・祝日休廊。10月23日まで。

 「京橋」を被写体に専門学校生が写真展-「撮った場所で展示」をコンセプトに「ギャラリー美0(ビーゼロ)」展示風景

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大阪市では、平成22年11月13日(土)午後1時00分から午後4時00分まで、大阪市立北区民センターにおいて、社団法人大阪府薬剤師会の協力のもと、高校生等の若年者にまで拡大している「薬物(シンナー・大麻・覚せい剤など)」の乱用防止をテーマとして、市民のこころの健康づくりと精神障害者に対する正しい理解を広く呼びかけるため、「こころの健康ふれあいフェスタ」を開催します。
 元警視庁刑事で犯罪学者・作家・テレビのコメンテーター等で活躍されている北芝 健さんの「講演会」や、よしもと芸人が出演する「薬物乱用防止トークライブ」などを実施し、特に若者層を中心に薬物依存の怖さを知ってもらい関心を高めるための普及啓発を行います。
 薬物依存とこころの病は深く関連しており、本フェスタを通じてこころの健康の大切さを呼びかけ、こころの健康の増進及び精神障害者の社会参加の促進につなげていきます。

日時

 平成22年11月13日(土)午後1時00分から午後4時00分
 
会場

 大阪市立北区民センター  ホール他
 大阪市北区扇町2-1-27
 地下鉄堺筋線「扇町」駅、JR環状線「天満」駅 

 (事前申込み不要、入場無料、手話通訳有り)
 ※ ただし定員600人のため入場制限有り

会場別開催内容

【ホール ステージ】 ※ 開場午後1時00分
1. 大阪市精神保健福祉功労者表彰式 (午後1時30分から午後2時00分)
大阪市の精神保健福祉に功労のあった方を表彰する。

2. 講演会 (午後2時00分から午後3時00分)
講演者 「北芝 健」   演題 「少年少女を取り巻く現代社会を考える」

3. 薬物乱用防止トークライブ (午後3時00分から午後4時00分)
出演者 「北芝 健、川畑 泰史、浅香 あき恵、若手よしもと芸人」

【ホール 後方両サイド】
バザー (午後1時00分から午後4時00分 ※ 休憩時のみ販売)
精神障害者小規模作業所等の製作物品販売

【2F 第5・第6会議室】
こころの健康相談 (午後1時00分から午後4時00分)
精神科医による個別相談  ※ 当日要申込

【2F フロア】

普及啓発コーナー (午後1時00分から午後4時00分)
こころの健康等に関するパネル展示

主催

 大阪市
 
協力
 社団法人 大阪府薬剤師会
 
後援

 社会福祉法人大阪市社会福祉協議会、社団法人大阪精神科病院協会、社団法人大阪精神科診療所協会、社団法人大阪府精神障害者家族会連合会、財団法人精神障害者社会復帰促進協会(順不同)

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 住宅の省エネルギー対策では、断熱がとても重要だと聞きました。何となく分かるような気はしますが、断熱することで具体的に、どのようなメリットが考えられるのでしょう? また、どのような考え方で、どのようなことを目指して断熱したらよいのでしょうか?

我慢を前提とした住宅で起きる3つの不健康

 住宅断熱の目的には、「省エネ」「快適」「健康」の3つがあります。

 現状の日本の家は、ほとんどの場合、暖かい部屋と寒い部屋が混在しています。冬の暖房時には、この状態が顕著になりますが、それは「個別暖房」が主流なためです。

 個別暖房はエネルギー使用量が少ないので、日本人は省エネの優等生といえます。でも、家の中が寒かったり、大きな温度差があったりするので、不快なだけでなく、不健康を招きます。我慢の省エネによって、健康を損なってしまっては美徳とはいえません。まずは健康を確保して、その上で、さらに快適を追求していくというのが本来の順序でしょう。

 快適を追求するからには、環境に負担をかけないための省エネの努力が必要です。快適を求めたから人類は環境を破壊したといわれます。その一方で「エコロジーとは快適を追求しながらも省エネに努力すること」といわれます。省エネ、快適、健康はバラバラではなく、関連して成立する要素なのです。

 寒冷な欧州や北海道では全室暖房が当たり前です。これにより、健康で快適な生活を実現しています。ただし、エネルギー使用量は莫大(ばくだい)です。そこで断熱性能を高めることによってエネルギー使用量を削減することが必要になります(図1)。

 一方、日本の本州以西では個別暖房が当たり前です。これは、我慢の生活といえます。そのおかげで、エネルギー使用量は小さくて済んでいます。つまり、我慢からの脱出を図ることが断熱の目的となり、全室暖房の導入で起こるエネルギー使用量の増加を抑えるために省エネに努力する、という順序になります(図2)。

図1 欧州や北海道の場合
図1 欧州や北海道の場合
図2 本州以西の場合
図2 本州以西の場合

 

 現状の我慢を前提とした住宅は、どんな不健康を招いているのでしょうか。それは、「アレルギー」「脳卒中」「室内空気汚染」の3つです(図3)。

図3 我慢を前提とした住宅が招く不健康とその原因
図3 我慢を前提とした住宅が招く不健康とその原因

 

断熱・気密・換気で全室暖房を効率よく実現

  アレルギーは、カビ・ダニの繁殖に起因する場合があります。このカビ・ダニの繁殖を誘発しているのが湿気で、多くは結露が原因となります。 

 結露は、空気中の水蒸気が冷やされて水滴になる現象で、家の中に暖かい所と冷たい所が混在すると起こりやすくなります(図4)。冬の朝、ガラス窓に付いた水滴が代表的です。 

図4 個別暖房住宅で発生する結露のしくみ
図4 個別暖房住宅で発生する結露のしくみ

 

 脳卒中は、急激な温度差に人体が反応するヒートショックによって起こります。人体は血流で栄養や酸素、そして熱を体の隅々にまで循環させ、体温を一定に保っています。このため、体が冷やされる環境に置かれると、放熱面積を小さくしようとするメカニズムが働きます。生きていくのに大切な頭から内臓の範囲の血流を維持しながら、腕の付け根や足の付け根では血管を収縮して血流を小さくするのです。 その結果、今まで体全体に流れていた血流が頭から胴体だけに絞られることから血圧が急上昇し、脳卒中発作の引き金になるのです。明け方、暖かい布団から出て、冷たい廊下を歩いてトイレに行くことを想像してください。ヒートショックを誘発するこの時間は「魔の30分」と呼ばれています。

 不健康の3つめである「室内空気汚染」は、建材、家具、衣料品に含まれる化学物質が室内に放散され、換気不足で濃度が高くなることによって起こります。2003年に建築基準法が改定され、いわゆる「シックハウス法」が制定されて、ホルムアルデヒドを放散する建材の規制と機械換気の設置が義務付けられました。その結果、財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターによると、ホルムアルデヒド濃度が基準値を超えている住宅の割合は2000年に28.7%だったものが05年には1.5%にまで減少しました。

 以上のように、個別暖房を前提とした我慢の生活は、結露とヒートショックを招く危険を含んでいることが理解されたと思います。

 そこで本州以西でも全室暖房が求められるようになってきました。ただし、全室暖房の導入に当たっては暖房費の増加が予想されます。そこで、「無理のない燃費で家全体を暖める」ため、断熱性能が要求されることになります。「どれほどの?」と問われれば、「最低限、1999年に施行された次世代省エネルギー基準レベルをクリアすること」が答えとなります。

 断熱性能と合わせて忘れてはいけないのが「気密性」です。どんなに断熱性が高くてもすき間風が往来する状態では断熱効果が得られません。建物のすき間風を減らす、気密化は重要です。断熱と気密は一体のものです。そして、気密が高まれば「機械換気」が必要になります。すき間風による自然の換気が期待できなくなるからです。

図5 「4つのバランスづくり」
無理のない燃費で快適な暮らしを実現するための「4つのバランスづくり」
無理のない燃費で快適な暮らしを実現するための「4つのバランスづくり」

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