大阪市水道局では、桜のシーズンに向け、皆さまに花見を楽しんでいただけるよう、平成23年4月1日（金）～4月14日（木）の期間、柴島浄水場の桜並木通り抜けを実施します。
　また、浄水場と隣接する水道記念館では、平成23年3月15日（火）～4月14日（木）の期間、大阪市の水道水で作ったグリーンティーを振舞う「春らんまん！記念館でちょっといっぷく」を開催します。

　桜並木の通り抜け会場は、阪急京都線崇禅寺駅から淡路駅間東側線路沿いの460mで、樹齢50年以上の桜を含め、合計160本の「桜のトンネル」となります。
  日没後（夜間）は、会場に設置した花見ぼんぼり（約130灯）などによるライトアップを行います。美しく浮かび上がる夜桜は幻想的で、昼間とはまた違った趣をお楽しみいただけます。
　会場内は飲食・喫煙を禁止とさせていただいておりますので、ご協力をお願いいたします。

　水道記念館の「春らんまん！記念館でちょっといっぷく」は、大阪市の高度浄水処理された水道水で入れたグリーンティーとお茶菓子を味わっていただくことで、水道水のおいしさを実感していただけます。
　　　　　　

1　柴島浄水場桜並木通り抜け

日経コンストラクション2011年2月14日号の特集「『脱受注』で挑む新エネルギー」では、再生可能エネルギーと土木技術の関わりや、土木技術者への期待について、識者に話を聞いた。その結果を分野別にまとめて紹介する。

太陽光発電
太陽光発電協会　亀田正明技術部・広報部部長

■建設企業や土木構造物との関わり
・ほとんどが住宅用や小規模施設用で、土木分野との関わりは少ない
・近年、建材一体型のモジュールが登場。高速道路の遮音壁と一体化する製品も開発されるなど、土木構造物の中に太陽光発電システムが組み込まれる事例も出てきた
■普及への課題
・大量普及時代を可能にする系統システムなどを研究開発する必要がある
■建設企業や土木技術者への期待
・太陽光発電システムの普及を促進させるような設計や構造、応用のアイデアを建設分野でも検討してほしい
■ビジネス参入する建設企業や土木技術者が配慮すべき点
・今後は公共産業用途の太陽光発電システムの普及、促進が進む

太陽熱発電
野村総合研究所事業戦略コンサルティング部　蓮池勝人上級コンサルタント

■建設企業や土木構造物との関わり
・システムを設置するエリアの整地や発電システムの組み立てなど。整地は単純な作業。組み立てと据え付けは「技術プロバイダー」と呼ぶCPSの技術を持つ事業者が担当することが多い
■普及への課題
・プラントの規模が大きく、設置する集光部材（コレクター）の数が多い。組み立てに高い精度が要求されるので工期が長く、建設コストがかかる
・熱媒体の温度を上げて発電効率を高めたい
■建設企業や土木技術者への期待
・要求精度を確保しながら圧倒的な工期短縮や大幅なコスト削減を可能にする施工法が必要
■ビジネス参入する建設企業や土木技術者が配慮すべき点
・プロジェクトはほとんどが海外
・日本のプラントメーカーと一緒に仕事をするのも一つの方法

波力発電
海洋エネルギー資源利用推進機構　広瀬学副会長

■建設企業や土木構造物との関わり
・現時点では事業化している発電施設がなく、ほとんど関わりはない。1980～90年代を中心に実施されたプロジェクトでは、施設の建設や開発・研究に携わる建設関連企業も存在した
■普及への課題
・国の支援が少なく、民間企業が参入するのをためらう。技術や人材も育ちにくい
・人材不足のため、過去のプロジェクトで得られた知見やノウハウが継承されない恐れがある
・公有水面を占有する発電技術なので、法制上の整備が必要
・発電コストが高い
■建設企業や土木技術者への期待
・発電機の設置や搬送など、海洋工事が必ず伴うので海洋土木技術は欠かせない
・耐波や消波など、波に対応する技術やノウハウを波力発電にも生かしたい
・建設会社が持つ波の状況を予測する技術を波力発電の発電効率向上に生かしたい
■ビジネス参入する建設企業や土木技術者が配慮すべき点
・国が海洋エネルギーの開発支援を再開する動きがあり、いつでも参入できるように、情報収集などの準備をしておくべきだ