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大阪市耐震改修支援機構では、木造住宅の建物所有者等を対象に、『自分にあった耐震改修をみつけよう』講演会及び個別相談会を開催します。

 東日本大震災で甚大な被害が報告されるなか、大阪市でも東南海・南海地震や上町断層帯地震などの発生が危惧されており、市民の生命と財産を守るうえで、住まいの耐震化を進めることが大変重要な課題となっています。
 本講演会で住まいの耐震改修の具体的な方法や大阪市の補助制度などを知っていただき、住まいの耐震化の機運をさらに高め、防災性の高い都市をめざします。

開催概要

(1) 開催日時 : 平成23年11月12日(土)  13時30分~16時30分 

(2) 会場 : 大阪市立住まい情報センター 3階ホール 

(大阪市北区天神橋6丁目4-20) 
※ 地下鉄堺筋線・谷町線 「天神橋筋六丁目」駅 3号出口すぐ
※ JR大阪環状線「天満」駅から北へ約650m

(3) 対象 : 木造住宅の建物所有者 等

(4) 定員 : 講演会 100名 (先着順)
         個別相談会 10組 (希望者多数の場合は抽選)                                                                             

(5) 参加費 : 無料

(6) 主催 : 大阪市耐震改修支援機構
企画 : 一般社団法人マンション問題解決・管理支援センター(愛称:Agoras)

1.講演会 <事前申込みが必要です>

  (1) 時間 : 13時30分~15時30分 

  (2) 講演内容

◆「耐震改修のポイントを学ぼう」
  講師/一級建築士 木宮寿基氏 (大阪府住宅耐震化アドバイザー・大阪住宅センター非常勤講師)

◆「悪質リフォームにだまされないために」
  講師/一級建築士 山本勝章氏 (大阪府住宅耐震化アドバイザー・大阪住宅センター非常勤講師)

◆「耐震改修に関する住宅金融支援機構の融資制度について」
  講師/独立行政法人 住宅金融支援機構担当者

◆ 「大阪市の住まいの耐震化の取組み(大阪市耐震診断・改修補助事業などのご案内)」
   説明/大阪市都市整備局企画部住宅政策課 防災・耐震化計画グループ

2. 個別相談会 <事前申込みが必要です>

  (1) 時間 : 15時30分~16時30分

  (2) 相談時間 : 各組30分以内

申込み方法

受付期間 : 平成23年10月21日~平成23年11月7日(必着)
         ただし、定員となり次第受付を終了します。                                    
※ 定員に達しご参加いただけ無い場合は、大阪市耐震改修支援機構事務局より、ハガキまたはメールにてご連絡させていただきます。
※ 定員に達しない場合は、平成23年11月7日以降も受付します。大阪市耐震改修支援機構事務局までお電話(06-6882-7033)にてお問合せください。
※ 手話希望の方は、平成23年11月4日(必着)までにご応募ください。 

◆ インターネットの場合

  • 申込みは、大阪市耐震改修支援機構ホームページのイベント参加申込みフォームからお申込みください。
  • 個別相談をご希望の方は、イベント参加申込書「個別相談会」欄の「希望する」を選択し、相談内容をご入力記入ください。
  • 参加者へは、事前に参加証(個別相談会の抽選結果を含む)をお送りします。

◆ ファックス・ハガキ等の場合

  • 下記申込み用紙に、氏名・住所・電話番号・手話希望・個別相談希望の有無を明記して、ファックスかハガキ等でお申込みください。
  • 個別相談をご希望の方は、申込み用紙「個別相談希望」欄の「有」を選択し、相談内容をご記入ください。
  • 参加者へは、事前に参加証(個別相談会の抽選結果を含む)をお送りします。
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 下の写真は、製材工場で挽(ひ)いた木材を集め、丸太の形に戻した様子だ。太い丸太から、2本の梁材を取り、周囲は板材にしたことがわかる。よく見ると、梁と梁の間からも板を取っている。通常、木材は中心線に沿って製材するので、梁同士は隣接していることが多いが、この丸太はそうではない。これが今回、宮崎県木材利用技術センター(同県都城市)が強度試験を実施した「側面定規挽き」という製材手法だ。

太い丸太から、2本の梁材を取り、周囲は板材にしたことがわかる。よく見ると、梁と梁の間からも板を取っている(写真:宮崎県木材利用技術センター)
太い丸太から、2本の梁材を取り、周囲は板材にしたことがわかる。よく見ると、梁と梁の間からも板を取っている(写真:宮崎県木材利用技術センター)

 

 具体的には、下の図のような木取り。丸太の根元に近い部分(一番玉)から梁を製材する際、側面に沿って斜めに挽いたのだ。梁材は芯持ちの二番玉の方が強度が高いとされてきた。「側面定規挽き」なら、一番玉からも二番玉の芯持ち材と同等以上の性能を持つ梁を製材でき、芯がないので内部割れもしにくいという。

「側面定規挽き」なら、一番玉からも二番玉の芯持ち材と同等以上の性能を持つ梁を製材でき、芯がないので内部割れもしにくいという(資料:宮崎県木材利用技術センター)
「側面定規挽き」なら、一番玉からも二番玉の芯持ち材と同等以上の性能を持つ梁を製材でき、芯がないので内部割れもしにくいという(資料:宮崎県木材利用技術センター)

 

 今回の研究では、従来の方法で製材した場合も比較対象として強度を測定している。一番玉から中心に沿って挽いた梁材は、二番玉の芯持ち材より強度が19%低かった。だが一番玉でも側面定規挽きとすると、梁材の性能は25%向上し、二番玉の芯持ち材と同等となることが明らかになった。

 側面定規挽きとするとなぜ性能が高いのか──。その理由は、木の成長過程にあるようだ。木は外周部に向かって細胞が増えるが、芯の部分は生物として機能していない。太い丸太の芯が腐ることが多いのもこのためだ。側面(辺材)ほど強度も高い。

 また細胞繊維は上に向かって円錐状に伸びていく。側面に沿って製材すればこの繊維を断ち切らずに済む。繊維が断ち切られることは「目切れ」と呼び、強度低下や乾燥によるねじれの一因になる。こうした理由から、以前から集成材に用いる単板(ラミナ)は「側面定規挽き」が主流だったという。

 同センターが今年発表した論文は、側面定規挽きによる梁材の製材を「森林では既に樹齢40年の大径木が伐採できる状況となっている中、丸太の性能を十分に発揮でき、歩留まりの高い活用法」と位置付けた。

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