Archive for » 11月 21st, 2011«

大阪市港区の天保山ハーバービレッジ西側にある夕陽の名所「サンセット広場※1」では、今年も「大関門(だいかんもん)※2」に沈む、大変きれいな夕陽を見ることができるシーズンがやってきました。このシーズンは、日没位置が「大関門」の北側から次第に南の方向へ移動し、平成23年11月21日(月)から平成24年1月21日(土)までの62日間は、夕陽が「大関門」に沈みます。中でも、平成23年12月11日(日)、12日(月)、31日(土)と、平成24年1月1日(日・祝)には、「大関門」のちょうど中央に夕陽が沈みます。「大関門」に沈む夕陽を見ることができるのは1年を通してこの時期だけで、この時期の「サンセット広場」は、カップルのデートコースやプロ・アマのカメラマンの撮影ポイントとして賑わいます。

※1 サンセット広場

平成2年7月に、天保山ハーバービレッジの一角にオープン。天保山西岸壁に向かって降りる階段状の広場で、夕陽の名所として日頃からカップルやプロ・アマのカメラマンが多数訪れている。

※2 大関門(だいかんもん)

明治38年大阪港建設時に天保山の西南西約3kmの沖合に築かれた防波堤の切れ目で、大阪港への入港航路となっており、通称「大関門」として市民に知られている。北側に白灯台、南側に赤灯台が設置されている。

海遊館、天保山マーケットプレース、なにわ食いしんぼ横丁、天保山大観覧車は、平成24年1月17日(火)、18日(水)、19日(木)の3日間休業させていただきます。

 ※詳しくは、(株)海遊館のホームページをご覧ください。

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住宅の雨漏りトラブルを生み出す根本的な問題はどこにあるのか――。専門家の声を集めると、見過ごされやすいさまざまな「リスク要因」が浮かぶ。それらに共通するのは、要となるポイントが図面などに示されず、現場任せになりがちな点だ。住宅の完成後に見えなくなるポイントも多く、経年劣化などで性能が低下しても気付きにくい。

 雨漏りを招く典型的なリスク要因の所在は、大まかに4つに分けられる。「設計やデザイン」「施工の方法や品質」「材料や建材の選択」「雨水の物理的性質」の4つだ。まず「設計やデザイン」では、例えば「短い軒」「木造で陸屋根」といった外観形状が雨漏りリスクを高める場合がある。実際に施工する際に、防水部材の納め方などが難しくなってミス・見落としも生じやすくなるというパターンだ。下の写真のような例で、この種のパターンで生じる雨漏りトラブルは保険法人の雨漏り事故例などでも近年、目立ってきているという。

設計やデザインに起因するリスク要因の例で、日経ホームビルダー連載「雨漏りを呼ぶ納まり」(2011年4月号67ページ)で紹介したケース。2階バルコニーの手すりで笠木から雨水が浸入し、木部が腐っていた。「直接の原因は金属笠木を“脳天くぎ打ち”で留めていたことだが、曲線形状の手すりで板金施工が難しくミスも生じやすい」。雨漏り調査を手掛けた第一浜名建装(静岡県浜松市)の久保田仁司社長はこう指摘する(写真:第一浜名建装)
設計やデザインに起因するリスク要因の例で、日経ホームビルダー連載「雨漏りを呼ぶ納まり」(2011年4月号67ページ)で紹介したケース。2階バルコニーの手すりで笠木から雨水が浸入し、木部が腐っていた。「直接の原因は金属笠木を“脳天くぎ打ち”で留めていたことだが、曲線形状の手すりで板金施工が難しくミスも生じやすい」。雨漏り調査を手掛けた第一浜名建装(静岡県浜松市)の久保田仁司社長はこう指摘する(写真:第一浜名建装)

 

サイディング目地のすき間から

 下の写真は、施工の方法や品質に起因するリスク要因を示す例だ。このケースは築14年の鉄骨造で、外壁サイディングの目地に生じたすき間から雨水が浸入。サイディングを留め付けた金属製アングルが腐食し、雨水は壁内から室内へと至った。サイディング目地のシーリングで、プライマーが施工不良だったことが原因とみられる。 

日経ホームビルダー連載「雨漏りを呼ぶ納まり」(11年6月号71ページ)から。サイディング目地のシーリングで、プライマーが施工不良だった。この住宅は築14年の鉄骨造で、目地に生じたこのすき間から雨水が浸入。サイディングを留めた金属製アングルが腐食し、雨水は壁内から室内へと至った(写真:第一浜名建装)
日経ホームビルダー連載「雨漏りを呼ぶ納まり」(11年6月号71ページ)から。サイディング目地のシーリングで、プライマーが施工不良だった。この住宅は築14年の鉄骨造で、目地に生じたこのすき間から雨水が浸入。サイディングを留めた金属製アングルが腐食し、雨水は壁内から室内へと至った(写真:第一浜名建装)

 窯業系サイディングの目地に粉じんやほこりが残留していたり、プライマーの塗り残し箇所があれば、シーリングを打っても短期間で剥離する。「ブロアーで粉じんなどを除去する」「プライマーを刷毛塗り」といったシンプルな作業ほど、リスクの存在を理解しないでスピードや効率だけで手掛ければ、こうしたトラブルを招きかねない。

 サッシの下枠にフィンがないタイプで

日経ホームビルダー連載「雨漏りを呼ぶ納まり」(11年9月号89ページ)から。2階バルコニーに面して取り付けたテラス窓タイプのサッシの下部付近で室内に雨水が浸入した。下枠にフィンのない輸入サッシで、上のような経路で雨水が入った(図:日経ホームビルダー)
日経ホームビルダー連載「雨漏りを呼ぶ納まり」(11年9月号89ページ)から。2階バルコニーに面して取り付けたテラス窓タイプのサッシの下部付近で室内に雨水が浸入した。下枠にフィンのない輸入サッシで、上のような経路で雨水が入った(図:日経ホームビルダー)

  上は、外国製サッシで下枠にフィンがないタイプを使って生じた雨漏り例。建材の選び方自体に雨仕舞い・防水への配慮が不足していたと言える。これらに加えて、風などによる下方からの雨掛かりや、わずかな隙間からの毛細管現象による浸入など、水の物理的な性質がリスク要因となる場合も少なくない。雨漏り補修を専門に手掛けるカメイアクア総合(東京都町田市)の亀井秀一社長は、「雨漏りトラブルのほとんどでは、こうした複数のリスクが重なって雨水浸入の原因を生み出している」と話す。

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