日経ホームビルダーは読者を対象に、住宅を設計・施工する過程で遭遇した想定外のトラブル事例を先ごろ募集した。寄せられた事例の現地取材を2010年7月号から開始。第一弾として東海地方のある工務店を訪ねた。
この工務店は2009年の秋に、「基礎に変なシミができた」というクレームを、引き渡して間もない住宅の建て主から受けた。専務のAさんが現場を見に行った。
住宅の基礎はベタ基礎で、立ち上がり部分の屋外側に、左官が10mm厚のモルタルを塗って仕上げた。Aさんが確認すると、西側の下半分が濡れたようになっていた。
地中の水分が“犯人”か
前日の天気は雨だった。敷地には高低差があり、建物の西側が最も低い。そこの地面が湿っていたので、地中の水分がモルタルに染み込んだとAさんは推測した。晴天が続いた後でまた基礎を見に行くと、薄くなってはいたが消えていなかった。
Aさんは、自社が手掛けた住宅の基礎で、このような現象を初めて見た。敷地の地形に高低差があること以外には、原因が思い当たらないという。基礎とモルタルとの付着が不十分で、間に水が染み込みやすくなっていた可能性については、不明だとしている。
建て主はシミをなくすことを要求。老夫婦で、専ら夫のBさんが工務店とのやりとりに出てきた。神経が細かくて、住宅のディテールにも関心を持つ建て主だった。
補修費用で当初は対立
工務店と建て主との間で、補修についての交渉が始まった。工務店は基礎の西側の立ち上がりにモルタルを塗り直し、基礎まわりの水はけをよくするために犬走りを設けると申し出た。犬走りは新築時、予算の都合で東側と南側だけに施工していた。
補修の方法については、建て主のBさんも異存はなかった。問題は費用だ。工務店は基礎のシミを、降雨に伴う一種の自然現象と位置付けた。そのことを理由として、約6万円の補修工事費のうち半額の負担を建て主に要請した。
しかしBさんは、「こちらに責任はない」と工事費の負担を拒否。そこでAさんは、基礎の立ち上がりの美観については今後クレームを受け付けないことを条件に、補修工事費を全額負担すると建て主側に提案。同意してもらって、2010年3月に補修を終えた。
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